2019/4/1 info
本書のサブタイトルでは、2020卒の全就活生に向けて、こう挑発しています。
「まだ知名度や待遇で会社選びしてるの?」
もっと言えば、「それっておかしくない?」と本気で訴えています。
学生時代、誰しもがキラキラと輝く大人や身近な先輩に憧れ、一度はそれを目指したはずです。
「あんな大人になりたい!」
「あんな先輩になりたい!」
あるいは、
「甲子園で野球がしたい!」
「バンドで有名になりたい!」
と「目標」や「夢」を抱き、実際に本気で取り組んでいた人も多いでしょう。
ところが、就職活動で「社会人」を目指すと、学生たちは極端に変わってしまいます。
「大手企業や公務員になれば、とりあえず一生安泰…」
「ラクにお金を稼げて、休日の多いところで働きたい…」
倍率の高い人気企業に入社するために、本当の自分を隠し、企業の求める『聖人君子のような人物像』を演じる。
しかしながら、学生たちがそのような行動をとってしまうのは、私たち社会人にも責任があるのではないでしょうか。
「サービス残業」「過労死」「やりがい搾取」
など、ネガティブな言葉やニュースばかりが並べば、「こうはなりたくない」と心を閉ざすのは当たり前。
「働くことはきつくて、つまらないこと。だから、働く時間は可能な限り減らすのが正義」
学生たちがそう思うのが普通の感覚でしょう。
しかし、よくよく考えてみれば、たとえば多くの野球少年たちが憧れている『甲子園に出場している選手』の中で、「ラクをして、休みが多い選手」は存在しません。
むしろ甲子園を目指している高校生の日常のほうが、ブラック企業に勤める社会人よりもよっぽどブラックかもしれません。
事実、毎日遅くまで練習に明け暮れ、試合で休みもなく、ときにミスをすると監督やコーチに怒鳴られる。
それでいて、甲子園に行けるチームは一握り。
それでも、同じ「目標」や「夢」に≪共感≫した仲間と過ごした時間には、『お金では買えない価値』があります。
だからこそ、私たち社会人は伝えなければなりません。
「≪共感≫で会社を選べば、給与や待遇では得られない価値が手に入るんだよ」と。
もちろん、ブラック企業を推奨するわけではありませんし、「高い目標」や「夢の実現」だけが全てではありません。
『プライベートを重視する人たち』との≪共感≫で会社を選ぶのもOKなのです。
つまり、ただ純粋に、
「こんな夢を実現したい!」
「こんなふうになりたい!」
「こんな仲間と一緒にいたい!」
と共感する人々のいる会社に入れば、最高に楽しい時間を過ごせるはずだと考えているのです。
ぜひとも本書に掲載した27社の社長(会社)のストーリーを通じて、本当に『共感』する会社のストーリーを見つけてもらえれば本望です。
【書籍】
■タイトル:#ストーリーで就活 2020 (まだ知名度や待遇で会社選びしてるの?)
■著者 :リスン編集部
■発行所 :リスナーズ株式会社
■発売日 :2019/4/5(予約可能)
■定価 :1,296円(本体1,200円+税)