ブックレットを作ってみて、平川様ご自身はどう思われましたか?
とにかく真剣に過去を振り返ることができた点が、非常に良かったと思います。過去に抱いていた課題感、そこからこれまでやってきたこと、それぞれの出来事に対する思いというのは、頭の中にはあったんですが、整理はしていませんでした。
今回のブックレット製作で、過去を整理することが今後の道標、自信、課題に繋がっていくことが深く実感できました。過去を回帰することは、現在や未来に深くつながっており、すべての時間軸の整理にもつながっているんですね。
周囲の反応はいかがでしたか?
まず、仲のいいお客様や歯科医師様に読んでもらいました。彼らは、断片的に私や会社のことを知っていましたが、一本のストーリーとして深く認知してもらってはいなかったんですね。
そこに、このブックレットを読んでもらうことで共感が発生し、「尊敬できる存在ですね」「この業界をこれからもリードしていく存在になりますね」といったお言葉を頂きました。過去をしっかり把握してもらった上で、未来にまで期待を持っていただけたのは非常に嬉しかったですね。
また、パートナー企業の方々にも読んでいただきました。彼らは、お客様や歯科医師様よりは私のことを深く知っていらしたのですが、書物という形で改めて知ってもらうことで、とてもリアリティを感じてくださいました。
フルリモートでのインタビューでしたが、不都合などはありましたか?
全くありませんでした。むしろ、リアルよりもリモートでのほうがより集中できるような気がしましたね。
そして、インタビュアーさんのインタビューがとてもしっかりしていて、準備が全くいらなかったのも素晴らしいですね。
的外れな内容を聞いてきたり、攻撃的な質問であったりするとこちらも話したくなくなるのですが、それの真逆でした。
非常にマイルドな雰囲気で、質問も的を射ており、考えを全て引き出してくれて。リモートでもその感覚が伝わってくるのは非常に素晴らしいと思いました。
実際に社内ではどのような形で使われましたか?
まず、役職者から配布しました。彼らからのフィードバックをもらった上で、他の社員に配布すると、よりイメージがわきやすいのかなと思ったんです。
すると、役職者からの反応がすごく面白くて。「さらに会社のことが好きになった」「経営陣の考えが分かり、自分の業務に自信が持てた」「なぜ仕事に熱中しているかを家族に読ませることで伝えたい」などという声が上がりました。
今、そのようなアンケートをまとめて、社員向けに「読んだらこういうことが分かる」というメッセージを伝えようとしています。そして、その後さらにアンケートを取ることで、感想が流れ続ける仕組みを作ろうとしています。
また、原稿をWeb掲載することもできますので、コーポレートサイトに掲載することで、ステークホルダーの方にも思いを届けるべく準備しています。
他の企業が同様の製作物を作る上で、伝えたいことは何ですか?
僕自身、やってみてすごく良かったと思うので、是非とも他の経営者様に進めたいですね。
会社というのは生き物で、いいことも悪いこともあります。それを言語化して、ストーリー化するのは先ほど申し上げた通り、経営においても、人づきあいにおいても非常に大事なことです。
特にスタートアップだけでなく、IPOを行ったような中堅の会社で、問題があったけど乗り越えた、確立されたシステムを導入して、組織をさらに強くする場合にはとてもはまるんじゃないかと思います。
必ずどの企業にもストーリーはあります。どんな企業でも、それを言語化して、整理しておく必要はあるんじゃないでしょうか。
インタビュートップ
会社情報
- 会社名
- 株式会社メディカルネット
- 設立日
- 2001年6月
- 代表者
- 平川 大(Dai Hirakawa)
- 事業内容
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- ポータルサイト運営事業
- SEM事業
- 事業者向けホームページ制作・メンテナンス事業
- 人材キャリア事業
- ホームページ
- https://www.medical-net.com/