FEEDBACK

書籍で実現したこれまでにない採用手法が奏功。4名の予定だった新卒が内定承諾7名に。

コンパクトながら思いが伝わる、すぐれた情報発信ツール

「自分らしくはたらく」という書籍の企画をリスナーズさんからご提案いただいたのは、事業再編に目途がつき、業績も上向き始めていた時期。採用を強化するために、私自身が広報役となって認知度を向上させる必要があると考えていたタイミングでした。

メディアへの露出手段として多くの選択肢があった中、リスナーズさんを選んだのは、書籍のバックナンバーを拝見したことがあったからです。ベンチャー界隈では誰もが知る有名な経営者も名を連ねていたので興味がわき、じっくり読みました。

一人あたりのページ数が長すぎず短すぎず、経営者個人のアウトラインを表すのに最適な分量で、すっきり読める。経営者の特長を的確にとらえつつ、思いがしっかり伝わってくる内容で、コンパクトですぐれた情報発信ツールだと感じました。

しかも、世の中にあまり知られていないサービスの存在をわかりやすく平易な言葉で伝えられるわけですから、知名度向上の施策として非常に有効です。当社は医療・美容業界を中心としたサービスとコンテンツを提供し、特に歯科系では国内最大級のアクセス数を誇るポータルサイトを運営していますが、ニッチな分野なのであまり知られていません。これを機に認知度を上げていけるのではないかと考えました。

話し手が気持ちよく話せる、絶妙な質問

実際に取材を受けて実感したのは、「質問の投げかけ方が絶妙だな」ということ。「こんな話をしてほしい」「こういう結論に持って行きたい」というインタビュアーの意図が見え隠れすると、相手が求める理想の答えを返さなければならないというプレッシャーを感じて話せなくなってしまいますよね。その点、リスナーズさんの取材は、目標とするゴールに合わせて無理に答えを引き出すのではなく、私自身が聞いてほしいこと・話したいことを自由に話せるように仕向けてくれました。思った以上に伸び伸びと話をすることができて、同席した社員からも「気持ちよさそうに話していましたね」と言われましたよ(笑)。

また、私が話したことをいったん受け止め、言葉を補って返してくれるのですが、これが自分の考えをまとめるのに非常に役立ちました。「私が言いたかったのはこういうことだな」と客観視することができたという感じでしょうか。取材を通じて頭の中が整理されていく感覚がありました。自然と湧き出た言葉をまとめてくださったせいか、仕上がった文章にも違和感がなく、ちょっとした言い回しを直しただけで出版に至りました。

就活生に対し、気負わずありのままの自分を出せた

この本が一番活躍してくれたのは、「採用」です。面接に先駆けて開催したミニセミナーに参加してくれた学生に渡しました。セミナーや個別の座談会で色々な話をしたあと、帰宅して改めて考えるときの参考として読んでくれた人が多いようですね。

今回採用に至った学生は、うれしいことに全員が私の人間性に魅力を感じたと志望理由を語ってくれました。

実はこのミニセミナーは、少し変わった形式を取ったんです。もともと私が1時間ほどスピーチする予定だったのですが、波乱万丈な生きざまが記された本が一人ひとりの手に渡っていると思うと、いっさいの気負いがなくなりました。ありのままの自分で学生たちと向き合おうと決め、単なる事業内容の説明や勧誘ではなく、「就職相談」のような形式にしたのです。学生一人ひとりが目指しているものを聞くほか、自社以外の志望企業についても、その会社の強みや有効な自己アピール方法をアドバイスしました。

他にないセミナーのスタイルと、波乱万丈な半生がうまくはまったからこそ良い相乗効果が生まれたのでしょう。想定外のセミナーに驚いていた人も、帰宅して本を読むことによって「ああ、やっぱりこういう人なんだ」と点と点が線で結ばれる感じがあったのではないでしょうか。本が人柄の裏付けになって、信頼感と魅力を増してくれたという感じですね。

これからのリスナーズに期待すること

先日、リスナーズ創業15周年記念ビジネス交流会に出席させていただきましたが、「1DAYインターン」として積極的で優秀な学生たちが参加していましたよね。あのような機会をたくさん作ってあげることが、彼らの将来のためにとても重要なんじゃないかなと最近考えています。早くから「社会に出て働く」ということを具体的にイメージできる体験をたくさんしてほしいですね。そのための仕組みや場所を、リスナーズさんなら作れるのではないかと期待しています。

もうひとつ、これまでの書籍同様、経営者が経営を語れる場の創出にも期待したいですね。会社を設立してから5年以上の存続率が15%だと言われる今、会社を経営して、維持しているだけでも十分すごいことです。経営者はもっとどんどんメディアに出て、経営について語り、若き経営者の輩出を促したほうが良い。私も、リスナーズさんの本に出て以降は、できるだけ取材をお受けするようにしています。経営に興味を持つ人が増え、「ビジネスは大変だけど面白い」「仕事って良いものだ」という考え方が広まっていけば、世の中も少しずつ良い方向に変わっていくのではないでしょうか。

インタビュートップ

会社情報

会社名
株式会社メディカルネット
設立日
2001年6月
代表者
平川 大(Dai Hirakawa)
事業内容
  • インターネットを活用した医療・生活関連情報サービスの提供
  • 歯科医療の総合ビジネス(プラットフォームビジネス)
  • 歯科医療情報ポータルサイト運営
  • 歯科クリニック経営支援
  • 歯科関連企業マーケティング支援
ホームページ
https://www.medical-net.com/
資料請求